○○工業 様 (陶器製造業)

■基幹システムで稼動しにくい業務への取り組み

 同社では早くから、大型汎用コンピュータで受注~売上~送り状~債権管理・分析までを稼働しペーパーレス・情報の一元管理を実現していた。
 その中で、指定伝票だけは、各担当者が手書処理をしていたが、他業務も集中する〆日には人員への負担が増加し、しかも、各指定伝票は記入方法が複雑な為、代替要員を確保するのが難しく担当社員の福利厚生面(有給が消化出来ない等)へも影響があった。

 そこで、稼動中の基幹業務データを有効活用して指定伝票を作成出来ないものか検討したが、調査していくにつれ、単にドットインパクトプリンタを導入するだけでは、一部の項目に手書きが残ってしまい、中途半端な機械化しか出来ないのがハッキリしてきた。

■「事務コン」SJ-3300を基幹システムのLAN端末として活用

 「事務コン」にはWindows®XPが搭載されている為、既存のLANに容易に組み込むことが可能。設置時、IPアドレスの割り付けは、ユーザー様のシステム担当者様に担当して頂いたが、これは、セキュリティー面の意味からも「部外者がネットワークの設定を変更するべきでは無いだろう・・・」という観点から。臨機応変対応出来るのも汎用OSの採用による潜在効果だ。

 実際の運用方法としては、基幹業務で入力したデータをテキストデータに変換しファイル化し、LAN経由で「事務コン」に取り込む。

 書き出し側・取り込み側双方で重複をチェックし精度を高め、データの有効活用することによって、転記間違いを防ぎ、精度向上、時間短縮、手書きによる読みにくさ、何より担当者の負担軽減に成功した。

 基幹システム側に無い項目は、基幹システム側の摘要やコメント欄に指定された形式・文字数で入力することによって指定伝票固有項目に展開、それでも補う必要がある項目は「事務コン」画面上で補足して入力、それらは何回でも再発行が可能となっている。

□機器構成事務コンSJ-3300 × 1

○企業情報

設立:昭和10年5月6日

資本金:1,000百万円

事業所数:本社、支店3、営業所3、工場5

売上高:5,965百万円(平成16年3月期)

事業内容:衛生陶器(トイレ・洗面器)・セラミック舗装材(外装床タイル)の製造販売メーカー

 


2015年10月01日